先日実施しました、個別支援計画のAI機能に関するアンケートにご協力いただき、ありがとうございました。いただいたご意見に、まとめてご回答します。
生成される内容について
もっとも多かったのが、内容が一般的で、その子に合っていない、というご意見でした。この点については、生成に使うエンジンを、これまでより精度の高いものに切り替えました。原案と議事録の作成が対象です。
計画の内容をどこまで良くできるかは、終わりのないテーマだと考えています。一足飛びには進みませんが、いくつかの改善案がありますので、結果を見ながら順に進めてまいります。アセスメントに書いた内容が反映されていない、というご意見についても、同じ取り組みの中で改善していきます。
事業所の方針に合わない、実施が難しい内容が入る
事業所の方針と合わない、事業所として実施が難しい支援が入ってしまう、というご意見をいただきました。現在の機能でも、設定で調整していただけます。あまり知られていない設定ですので、あわせてご案内します。
- メインメニュー>支援計画>設定 を開き、「生成」の区分をご覧ください。
- 実施困難項目に登録した活動は、そのまま目標にせず、育てたい力に置き換えて目標にします。
- 抑制項目に登録した活動は、目標を達成する手段として使いません。
- どちらも、例に近い活動が同じように扱われます。
- 同じ画面の下に、支援ツールの登録があります。
- ツールごとに「使う」「おまかせ」「使わない」を選べます。
- 利用用法と関連する五領域も登録すると、支援内容に具体的に反映されます。
- 計画を生成するときのダイアログで「支援ツールを選択」にチェックを入れたときに反映されます。チェックが無いと、登録していても使われません。
いずれもまだ設定されていない事業所が多いと思われます。一度お試しください。
指示の出し方と、修正のしづらさ
思ったとおりの結果にするための指示の仕方が分からない、生成された内容を直しにくい、変えたくないところまで変わってしまう、というご意見をいただきました。項目ごとに生成できるようにしてほしい、というご要望も同じ流れだと受け止めています。
取り組み内容ごとに生成・修正できるようにすること、会話をしながら内容を詰めていく形のインターフェースを用意すること、この2つを検討しています。計画書の作成画面は、特に重点的に作り込んでいきます。
一つの取り組み内容に、課題を複数入れない
一つの支援項目に複数の行動が入ってしまう、というご意見をいただきました。現場が動きやすい形になるご指摘だと思います。一つの取り組みを規定として、そこに一つの目標を収める形になるよう、取り入れていきます。
文章の表現
文体が硬い、専門的な言葉が多い、保護者に伝わりにくい、言い方がきつく感じられる、というご意見をいただきました。必ず直す箇所としても、文章表現がもっとも多く挙がっています。
文体を選べるオプションを追加します。敬語にするなどの調整ができるようにし、近く反映します。
制度用語と書式について
制度用語の誤りについては、調査を進めます。
書式についての考え方
国が示している個別支援計画の様式は参考様式で、これに従わなければならないというものではありません。一方で、計画に書く内容は基準省令で定められた必須事項です。
- 本人と保護者の生活に対する意向
- 総合的な支援目標と達成時期
- 生活全般の質を向上させるための課題
- 5領域との関連性とインクルージョンの観点を踏まえた支援の具体的内容
- 支援を提供する上での留意事項
様式は自由でも、これらが欠けると基準を満たしません。モニタリングについては、国からの様式は示されていません。
なお、自治体が独自の様式を示している場合があります。判断に迷うときは、指定権者にご確認ください。
「生活全般の質を向上させるための課題」は国の参考様式でも独立した欄にはなっておらず、アセスメントで捉えたうえで、総合的な支援の方針や支援目標の中に反映させる扱いになっています。
出典
- 令和6年度障害福祉サービス等報酬改定に伴う児童発達支援及び放課後等デイサービスにおける個別支援計画の取扱いの変更について(令和6年3月15日事務連絡・こども家庭庁)。参考様式は、この事務連絡の別紙1です。
- 令和6年度障害福祉サービス等報酬改定に伴う個別支援計画作成にあたっての留意点及び記載例について(令和6年5月17日事務連絡・こども家庭庁)
- 児童発達支援ガイドライン・放課後等デイサービスガイドライン(こども家庭庁)。モニタリングは本文で扱いが示されているだけで、様式は示されていません。
- 児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準(平成24年厚生労働省令第15号)第27条第4項。放課後等デイサービスは第71条で準用します。モニタリングを行い、少なくとも6か月に1回以上、計画の見直しを行うことは同条第8項に定められています。
アセスメントシートの印刷
アセスメントシートは、空欄の状態で印刷していただけます。ご家族に記入していただく用紙としてお使いください。
- メインメニュー>支援計画>計画一覧 から、対象の利用者のアセスメントを開きます。
- 「新規」を押してから「白紙登録」を押すと、記入欄を空けたアセスメントが作られます。
- 記入済みのアセスメントを開いたまま押すと、入力した内容が白紙の値に置き換わりますので、新規から始めてください。
- この時点では保存されていません。印刷するには「保存」を押してください。
計画一覧では、白紙で登録したアセスメントが「白紙」と表示されます。
計画の期限と一覧の見方
計画の期限は、作成日ではなく開始日から起算します。期限が近い計画や期限切れの計画は、メインメニュー>支援計画>計画一覧 の計画期限からご確認いただけます。
書類の切り替え
作成画面で書類の切り替えがうまくいかないことがある、というご報告をいただきました。安定した動作となるよう努めます。
記録との連動
日報・記録の内容をモニタリングに反映させる開発を進めています。計画を更新するときに、記録の内容を加味して次の計画を作る仕組みも計画しています。
専門的支援計画
専門的支援計画の様式が使いにくい、記録が何に対しての記録か分かりにくい、というご意見をいただきました。調査を進めます。
計画書が2枚にわたる
計画書の分量は、事業所ごと、また内容ごとに大きく変わります。1枚に収める形での対応は難しいのが実情です。印刷するときの倍率を調整していただくと、ある程度は収まります。
あわせて、印刷して残すのではなく、PDFで保存する、電子サインやあるふぁみとの連携を使う、といったペーパーレス化にも取り組んでいます。こちらはまだ課題が多いのですが、改善を進めています。
医療連携の項目
支援項目に医療連携を追加してほしい、というご要望をいただきました。調査を進めます。
おわりに
いただいたご意見は、どれも具体的で、開発の判断に直接つながるものばかりでした。ありがとうございました。個別支援計画の作成は、アルバトロスが力を入れている機能です。引き続き改善を重ねてまいります。




